レンタルサーバー引越に伴い、Wordpresを移転する際、2つの方法があります。この点について覚書としてまとめていきます。
- 1、Wordpressのインポートとエクスポート機能を使う
- 2、MySQLのインポートとエクスポート機能を使う
目次
WordPressの記事と画像の引越しは管理画面のエクスポートツールを使う!?
エクスポートツールのメリット
- データベースは長年使っているとゴミデータが溜まっているはずだ。クリーンインストールみたいな感じでDBが綺麗になるはずである。このメリットが大きいかもしれません。
- データベースを扱わないため、初心者向けである
- 記事の移植は早い(5分もかからず完了。しかし、そのあとの作業が多い)
- アイキャッチ画像も移植できます(インポート時に、「Download and import file attachments」をチェックすれば、メディアの画像情報を移植できる)
- データベースの接頭語が変えられる(WordPressの簡単インストールをしてから、インポートするため。昔、何のブログなのかわからない接頭語をつけた人はこの機会になおせる)
エクスポートツールのデメリットとそのフォロー策
- 移行できるのは、あくまで記事だけ。テーマやウィジェット、プラグインの設定は対象外
- 記事内に挿入するプラグインの部分は移植がうまくいかないかも(たとえば、プラグインTablePressはインポートはうまくいかないかも。TablePressはTablePressで移植)
- プラグインの設定をまたやらなければならない→1回整理したい人はいいかも。プラグインをたくさんいれている人は時間がかかる
- function.php、single.php、style.cssなど、テーマの設定もやらなければならない。→これはコピペでいけるため、わりと軽い作業。
- ドメインを変更する場合、内部リンクが全部切れる(post idは変わらない)。→これがあるからWPのインポート・エクスポートを利用しない人がいるが、実はインポートののち、プラグインSearch Regexで全置換すればいい(数百記事であれば一瞬で終わる)
- メニューの内部リンク、ウィジエットの再配置が必要。地味に面倒。
FAQ:WordPressのエクスポート機能はアドレスは変わる?(post_id, post_nameは引き継ぐ)
WordPressのエクスポート機能はurlは変わるのか否かは大事なポイントでした。post_idはダメなどいろいろな情報があって迷ったので試してみることに。post_idやpost_nameは無事引き継ぐことができました。個人的にはpost_nameを採用しています(2021年テスト)。
WordPressの記事と画像の引越しをする具体的な手順
WordPressの記事をエクスポートする手順
WordPressの記事をエクスポートする手順は次のとおりです。
ツール > エクスポート > すべてのコンテンツ(すべての記事をエクスポートする場合) > エクスポートするファイルをダウンロード
あとはGoogle AnalysticやGoogle Search Consoleの設定もめもりました。
カテゴリはそのまま引っ越せますが、一度カテゴリを整理したい場合、カテゴリは引越し前にプラグインを利用して統合しておくのも手です。引越し後の場合、引越し先で散らかった状態になります。
もしくはプラグインを使わずにカテゴリを全部削除すると、未分類になります。タグは今は使っていないので削除しました。
コメントやピンバック、メニューも不要なら削除できます。特に引越し先でメニューが表示されるとびっくりします。
記事もすべて非公開してエクスポートすると、非公開のままに引っ越せます。
WordPressの記事をインポートする手順、WordPress Importerの使い方
WordPressの記事をインポートする手順は次のとおりです。初回はプラグインをインストールする流れになります。
ツール > インポート > WordPressの[ 今すぐインストール] > インポーターの実行
たまにアップデートしてください。と出る場合があります。その場合はプラグインのページから最新バージョンにします。
ファイル選択 > ファイルをアップロードしてインポート
or create new user with login name(または新規ユーザを作成する。ログイン名: ): 新しいユーザー名で記事投稿したい場合は任意のユーザー名を入力します。
or assign posts to an existing user(あるいは投稿を既存のユーザーに割り当てる:): 既に作成済のユーザー名を利用する場合はプルダウンから選択します。
*公開、非公開、下書きのステータスはそのまま移行されるようです。タグやカテゴリも移植されていました。コメントも問題なく移行されます。2回インポートすると、上書きにならず2重に記事が作成されますので、ご注意ください。
メニューも引越しに入っています。
前のブログから記事がちゃんと移植されているか、念のため確認しましょう。記事数などでみるといいかもしれませんね。
2つのブログを統合する今あるブログに記事が追加される形です。必要に応じてカテゴリやメニューは整理が必要そうです。
Download and import file attachmentsのチェックは何?
Download and import file attachments(添付ファイルをダウンロードしてインポートする)は画像設定の引きつぎのようです。
基本的にチェックをいれましょう、と紹介されているサイトが多いですが、あえて画像を引き継がせなくない場合はチェックを外すのもありです。個人的にはアイキャッチ画像を一新したかったため、チェックを入れなかった場合もあります。
その場合、インポート失敗のエラーが当然のことながらでます。
Failed to import メディア “引き継ぎできなかった画像のファイル名”
メディア のインポートに失敗しました
WordPressのデフォルト機能ではなくプラグインを使う方法
一部の記事だけ移転するのに便利です。デフォルトの機能より画像の移転が楽です。使ったことないため紹介だけ。

MySQLのインポートとエクスポート機能
メリット
メリット
- データベースを扱えれば、丸ごと移植が楽
- 接頭語はダウンロードしたのち、置換すればいいだけ。
デメリット
デメリット
- 単純な移植であれば比較的容易ですが、ドメインなどの設定を変えたい場合、ややこしくなってくる。
- いろいろある。sqlと書き換えたりwp-configを書き換えたり。テキストエディタやPhpMyAdminで置換したり…。
- 初心者向けではない
まとめ
メリット・デメリットについては、こちらの記事が参考になります。

個人的には、1回サイト構成を見直しやゴミデータの削除をしたければ、Wordpressのエクスポート/インポートでやればいいし、そうではなければ、MY SQLでやった方がいいような気がします。ただ、初心者はハマる可能性があるため、Wordpressのエクスポート/インポートの方が安心感があるでしょう。あと、インポート時に余計な画像を生成しないようにメディア設定を0にした方がいいかもしれません
また、Mysqlで移植する場合、スクリプトを使う方法か否かという問題もあります。スクリプトは最近の情報を取り、裏を取ってから使うことをおすすめします。最近、前者で移植したため、後者の内容が薄いですが、ご了承ください。^^;
(追記)UpdraftPlusなどのプラグイン
上記は昔の話で、MySQLの場合は現在はプラグインを使う方が早いです。考え方はそのままです。
レンタルサーバーと引越し
エックスサーバー、さくらインターネット、スターサーバー 、カラフルボックス など、どのレンタルサーバーでもインポートとエクスポートの流れは変わりません。むしろ、ドメインを変えるのか?データベースの接頭語を変えるのか?などが大事でしょう。
ロリポップはMY SQLがひとつしか使えませんから、複数のWordpressを詰め込んでしまったかもしれません。こういう機会に分けた方がいいですから、この場合はMySQLの移植ではなく、Wordpressのインポートとエクスポートでしょうね。
移転先のレンタルサーバーを検討する場合は次の記事をみてください。
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