個人的な覚書を兼ねていますが、ScreenToGifの使い方を解説していきます。
普通の使い方を解説してくれているサイトはたくさんあるため、その解説は簡単にとどめ、ffmpegでmp4出力、gif分割、ipadやandroidアプリと連携してインポートなどもう少しマニアックな使い方を解説しますね。
(追記)ScreenToGifから乗り換えました。ScreenToGifはアスペクト比を維持した範囲指定がしにくいです。。ScreenToGifより今はBandicamの方が高性能で使いやすいです。ほかにもいろいろとあります。mp4の書き出しも基本対応しています。
目次
ScreenToGifのffmpegでmp4出力/ffmpegでgif作成
インストール

ffmpegは別ソフトのためインストールしないと使えません。
しかし、ffmpegのインストールはScreenToGif上から簡単にできます。直リンクが張られているようです。
保存する際にコーディックがないと言われるので、そのフローからダウンロードするか設定画面からもいけます。ffmpeg.exeをダウンロードしてパスを通す形ですね。クリックすると勝手にできあがるためまったく難しくありません。
設定画面から行く方法は以下のとおりです。
起動 > オプション > 外部ツール
コマンドプロンプトによるインストールではありません。
ソフト上に簡単にインストールできるよう流れをつくってくれているため、初心者にもおすすめです。あとは保存するだけでOKです。
インストール後の変更点
保存する際の選択肢が増えるわけですね。
中級者向きに保存する際にカスタマイズ設定もあるようです。デフォルトは以下のとおりになっています。
-c:v libx264 -pix_fmt yuv420p -vf "pad=width={W}:height={H}:x=0:y=0:color=black"
それでも容量が多い場合は、2つのgifアニメに2分割する方法があります。
ScreenToGifの使い方(基礎)
起動 > レコーダー > サイズを決める(リサイズは後ほど可能なので撮りたい画面に枠をおさめる) > 画面右下の[●録画]
横幅などのサイズ設定が数字で直打ちできるところがよいです。
録画ボタンをおすため、録画ボタンから録画したい場所までマウスを移動します。その間、どうしても最初に不要なフレームができます。止めるときも同様です。つまり、必ず前後のフレームをカットするという作業が必要でしょう。
編集 > フレームを選択 > 以前の削除
同様に終了フレームもカットします。
編集 > フレームを選択 > 以後の削除
編集が終わったら保存します。
ファイル > 名前をつけて保存(エンコーダーの設定はのちほど解説。)
ファイル名が同じ場合は上書きのチェックをいれましょう。
ScreenToGifの使い方(中級者向け)
ScreenToGifのエンコーダー・エクスポート


エンコーダーの設定は考えるところになりますね。テスト結果は以下のようになりました。
- エンコーダー1.0:綺麗だけど容量が大きい
- エンコーダー2.0:普通で容量が小さい
- FFmpeg:FFmpegは昔から有名なコーディック。FFmpegのダウンロードが必要(無料)、綺麗で容量が小さい、noteにアップロードするとなぜかエラーがでることが多いっぽいのが残念
- Gifski:試していない
エンコーダー2.0とFFmpegはどちらが容量が小さいかですが、ものによって変わります。エンコーダー2.0は色数を指定できます。色数は結構容量が変わります。エンコーダー1.0は確実にかなり容量が多いです。
ScreenToGifの分解・分割・わける
gifが長いため2分割する必要がある場合もあるかと思います。実際にテストしたところ、いくつかのコマンドの組み合わせでうまくいくことがわかりました。
- 「以前を削除」、「以後を削除」で不要なフレームを削除します。1本目の動画を作成します。
- 落ち着いて保存します。
- ホームにある「元に戻す」、あるいはすべてのアクション内容をリセットするボタンで「リセット」 削ったフレームが元どおりになります。
- 「以前を削除」、「以後を削除」で不要なフレームを削除します。2本目の動画を作成します。
- 落ち着いて保存します。
この繰り返し動作で何本かのgifに分割できます。
なお、この作業を行う前に、バックアップとして事前に全体のフレームを保存することにしています。ソフトが強制終了する可能性もありますから。
ScreenToGifのリサイズ
撮影時からリサイズが必要な場合もあるますよね。
画像 > リサイズ
インポート時もリサイズができます。
ScreenToGifのモザイク処理
モザイク処理までできるんですね。すごい。
画像 > 難読化
あまり詳しく試していないため、あとはお試しください。範囲指定してモザイクをかけて、次は時間の尺を決める流れのような気がします。
ScreenToGifの最近のプロジェクトが便利
エディター > ファイル > 最近のプロジェクト
デフォルトでは5日間ぐらい自動バックアップを取っているようです。ソフトを終了させても復帰できます。この機能は便利です。
ScreenToGifは固定フレームレートの設定あり!

ScreenToGifは密かに固定フレームレートの設定があります。すごいですね。
この設定が無料ソフトであるのは、OBSとScreenToGifなどごくごくわずかです。
- CFR(固定フレームレート)
- VFR(可変フレームレート) ←可変フレームレートは音ズレの原因になりやすいです。
ただし、60fpsまでです。個人的にはそろそろ120fpsあるものがいいだろうと検討して有料ソフトに乗り換えました。デモクリエイターです。
ScreenToGifはマウスのハイライト設定あり!
画面編集 > MouseEvents
左クリック、中クリック、右クリック、平常時に色をつけられます。好きな色とサイズを指定できます。
ScreenToGifのFAQ
アスペクト比問題を解決する方法
ScreenToGifは範囲指定する場合、16:9をキープしたまま拡大や縮小ができません。
この点はui的にちょっと不便です。。逆にいうと、この点さえ解消してくれればとてもよいソフトなのですけどね。
この方法を解決する方法は有料のデモクリエイターやBandicamを使うことです。
どうしてもScreenToGifでやりたい場合は、次のようなアスペクト比率の計算ツールを使って手動でちまちまとやるしかありません。
『16:9』解像度一覧表&計算ツール 映像・画像編集メモ
— UZUREA.NET サブカル&雑学メディア (@uzurea_net) October 20, 2020
16:9の比率で任意の数値から自動計算できるツールを追加しました👀#uzurea #resolution https://t.co/Kr9kTJvppP @uzurea_net
ScreenToGifの公式サイトは?
公式サイトはこちらです。

ScreenToGifはapngをサポートしている?
ScreenToGifはapngをサポートしています。
ScreenToGifのインポートはすごい!
撮影した動画ではなく既存のmp4やgifもインポートできます。
ファイル > ロード
ScreenToGifはインポートもすごいと思います。
- インポート時にフレームレートの指定
- インポート時にリサイズの指定
- 不要なフレームを削除
- 出力する際もffmpegを使ったり、エンコードで減色したりできます。
大きなmp4ファイルを普通にgifに変換すると、60932kbだったのですが、ScreenToGifでコンバートすると1593kbまで圧縮することに成功しました。もちろん、もっと軽くも余裕でできますね。
AndroidやiPhone、iPadで撮影した動画はmp4のため便利です。ScreenToGifはよくできたソフトなので、ついScreenToGifを介したくなるかもしれませんね。
ScreenToGifのgifのインポートとエクスポート!
ScreenToGifはgifのインポートもできます。リサイズ等もできますので便利です。
ちょっと詳しく調べていませんが、エンコーダー2で出力すると黒背景がついてしまうようです。。透明で抜きたい場合はffmpegで書きだすと透明になります。
ScreenToGifのインポートの尺が切れる!!
インポート時に最後の尺がきれることがありました。
ScreenToGifは拡張子movをインポートできない!
残念ながらmovはインポートできないためコンバートする必要があります。オンラインコンバーターACONVERTはmovからmp4の変換ができます。オプションでビデオサイズ、ビット率、フレームレート、アスペクト比なども変換できます。
mov-to-mp4です。
他にもACONVERTはmp4からgifに変換できます。オンライン版では機能が充実していますし、わかりやすいです。mov-to-gifです。
変換後に削除もできるため心配がいりません。
EZGIF.COMなどScreenToGif以外のオンラインgif作成サービス
gif生成サービスはいろいろとあります。
オンラインなら、iLoveIMG、Compressor.io、EZGIF.COMなどです。EZGIF.COMは減色で有名です。

AZ スクリーン レコーダーとScreenToGifと連携が便利
Android撮影アプリ「AZ スクリーン レコーダー」とScreenToGifの連携が便利です。
「AZ スクリーン レコーダー」のファイル出力がmp4のため、Dropsyncでdropboxにアップロード後、ScreenToGifで読み込んで加工しています。
AZ スクリーン レコーダーの使い方
AZ スクリーン レコーダーの使い方はやってみるとすぐわかるレベルですが停止方法がやや迷うため、そこだけ解説しておきます。
デフォルトの「通常バーをタップして停止」は最後に余計な動画が入ってしまいます。そこであとから余計な編集を行わなくていいようフリックで撮影終了をするに設定します。
設定アイコン > 停止オプション > フリックで止める > シェイクして停止
他には「画面オフで停止」も使えるかもしれません。
個人的に使っているものは?
Mac録画アプリ
Macの録画アプリはkapでしょうか。
ffmpeg、imagemagick
ScreenToGifを使うか、もっと精度をあげたいときは、コマンドプロンプト上でffmpegとimagemagickの合わせ技です。
ITが得意な人やエンジニア向けになってしまうのかもしれませんが、慣れれば結局コマンドの方が楽なのかもしれません。gif生成は結構奥が深いですね。
詳細はこちらの記事になります。
ScreenToGifは初心者におすすめの方法です。
Xbox Game Barは?
Xbox Game Barという標準アプリもあるようですが、ダイレクトにgifに保存できないようです。またちょっと使ってみましたが範囲指定が見当たらないなど使い勝手の面でもいろいろといまいちでした。
ScreenToGifで撮影後、動画編集ソフトを使う
ScreenToGifは簡単な編集しかできないため、撮影だけScreenToGifで行い、そのあと、動画編集ソフトを使っています。おすすめの動画編集ソフトをまとめました。
OBSとScreenToGif比較、どっちがいいの?
ScreenToGifはゲーム画面の専用録画がないようなのでゲームはともかく、無料でPC画面録画をやるなら個人的にOBSよりScreenToGifが最強かなですね。
有料ならBandicamがおすすめです。
参考になれば幸いです。
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