初期設定と重さ回避の覚書です。
目次
DaVinci Resolve18のプレビューが重い
重いfusionクリップを特定する
「別プロジェクトを開く」といいかもしれません。そのプロジェクトだけ重い場合があります。
他のファイルを開いたらなんだ軽いじゃん!ということがあります。この場合、ダヴィンチリゾルブ全体の問題ではなく、そのプロジェクトの問題です。
いわゆる問題の切り分けです。
映像編集はそれなりのスペックでいけますけど、fusionを使うと重い気がします。原因となるfusionコンポーネントを特定しましょう。
fusionを使いだしたら、ひとまず、メモリ32GBですかね。メモリは超重要です。
すぐにPCを増強できない場合は原因となるfusionコンポーネントを特定し、一時的に外せないか検討しましょう。
なお、fusionクリップやmp4などのはタイムラインで選択の上、Dボタンで表示・非表示を切り替えられます。重いなら編集している1クリップ以外、全部非表示みたいな大胆なのもOKです。
一度重い状態になったしまったら再起動するとよいです。
プロキシメディアと最適化メディアの違い
プロキシメディアと最適化メディアは素材に対して行う処理です。では、違いはどこにあるのか最初に抑えた方がよさそうです。
プロキシメディアを利用することを推奨します。
https://asteriscus.jp/davinci-resolve/2316/
バージョン17からプロキシメディアに対応しました。プロキシメディアは、最適化メディアの機能不足を解消するために追加され、上位互換機能となっています。
最適化メディアとプロキシメディアの両方があるクリップは、どちらがタイムラインに利用されますか?
https://asteriscus.jp/davinci-resolve/455/
プロキシが利用されます。
プロキシメディアを生成する(DNxHR HQXからDNxHR SQに変更)
メディアに対する設定です。
この設定は重たくなった状態でやっても固まる可能性があります。一度ソフトを終了させて起動時にやるのがよいです。
前提条件として、初期設定の「画面右下の歯車 > プロキシメディアのフォーマット」を見直します。Windowsの場合はDNxHR HQXからDNxHR SQに変更します。初期設定が怪しい方はあわせて初期設定の項目をみてください。
2/3になりますかね。
DNxHR SQ – Standard Quality (8-bit 4:2:2) (suitable for delivery format)
DNxHR HQ – High Quality (8-bit 4:2:2)
DNxHR HQX – High Quality (12-bit 4:2:2) (UHD/4K Broadcast-quality delivery)
https://en.wikipedia.org/wiki/DNxHR_codec
Macの場合はProRes 4444だそう。
[プロキシメディアの解像度]は自動になっていますが、必要に応じて変えてもいいんじゃないかと。
[次の秒数後にバックグラウンドキャッシュを開始]のチェックが入っている必要があります。
おそらくバックグラウンドで走っているはずですが、メディアプールで「右クリック > プロキシメディアを生成」で確実にできます。
エラー:プロキシメディア以下のファイルのプロキシメディアを生成できませんでした。
プロキシメディア以下のファイルのプロキシメディアを生成できませんでした。
このエラーはあまり深く調べていないのですが、最適化メディアを生成(後述)に切り替えたらできたため代替としました。
タイムラインプロキシ解像度
この方法は簡単かつ速攻で効果があるため、おすすめです。
ダヴィンチリゾルブの編集画面は荒くなりますが、書き出しの映像が荒くなるわけではありません。荒くなるといってもそこまでひどくはありません。個人による感じ方の差はあるかもですが…。
再生 > タイムラインプロキシ解像度 > 1/2
再生 > タイムラインプロキシ解像度 > 1/4
選んだ後に再生するだけでもっさりとした動作が改善します。
最適化メディアを生成する(DNxHR HQXからDNxHR SQに変更)
最適化メディアとプロキシメディアは似た設定です。現在はプロキシメディアの方が優先されるようなので注意してください。
メディアに対する設定です。
この設定は重たくなった状態でやっても固まる可能性があります。一度ソフトを終了させて起動時にやるのがよいです。
前提条件として、初期設定の「画面右下の歯車 > 最適化メディアのフォーマット」を見直します。Windowsの場合はDNxHR HQXからDNxHR SQに変更します。初期設定が怪しい方はあわせて初期設定の項目をみてください。
[次の秒数後にバックグラウンドキャッシュを開始]のチェックが入っている必要があります。
おそらくバックグラウンドで走っているはずですが、メディアプールで「右クリック > 最適化メディアを生成」で確実にできます。
レンダーキャッシュをスマートにする
レンダーキャッシュはトランジションなどエフェクト、カラー調整を軽くする項目です。
1度キャッシュすると、2度目から表示が早くなるお馴染みのノウハウです。レンダーキャッシュのスマートなので、前提状態として「画面右下の歯車 >レンダーキャッシュのフォーマット」の初期設定が必要です。
- 再生 > レンダーキャッシュ >スマート
- すでにスマートになっていて開始しない場合は、一度、なしに戻してスマートにする。
- タイムラインの上部に表示される赤線が青線に変化します。青になると、レンダーキャッシュが完了して2回目の再生が早くなります。
- 起動時に自動的に開始されます。
- ちなみに表示・非表示(Dボタン)との兼ね合いですが、非表示にするとレンダーキャッシュ自体が表示されなくなります。そして、非表示から表示に変えてもレンダーキャッシュは青から赤に戻ってしまいます。
- レンダーキャッシュよりも表示・非表示の方が使い勝手がいいかもしれません。
- レンダーキャッシュのを削除する場合は、再生> レンダーキャッシュを削除 >すべて
映像編集ソフトを変える
いろいろな映像編集ソフトを試すとわかることがあります。プレミアproは7日間体験版があります。
一説には簡単な編集をするならフィモーラは軽いとか。簡単な編集をするならそっちの方が速いかもしれません。
動画編集に使ってるソフト
— HCバックオフィス|チンパン🎖 (@chinpan_jp) January 16, 2021
・davinci resolve 重い
・Premiere Pro サブスクで高い
・Filmora X 買い切りで軽い
簡単な会社紹介にはFilmoraが便利でした。僕が使ってるショボめのノートPCには丁度いい。
こちらも無料体験版があります。
でも玄人志向の人はダヴィンチやプレミアにしたがる人も多いです。
DaVinci Resolve18が重いので、PCを買い替える
以前、ダヴィンチリゾルブがMacで高速化したニュースがでましたよね。
新DaVinci Resolve、M1 Pro/M1 Max搭載Macで8K編集5倍高速化
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1360618.html
M2のMacbook Proなどに買いなおす。個人的にそろそろかなと検討しています。
わかりやすい説明です。
DaVinci Resolve編集が重くてどのパーツをアップグレードしたらよいか…のヒント
— FOG(フォグ)@ダビンチリゾルブ初心者習得チャンネル (@Fog_DRtutorial) March 8, 2023
処理が遅くなっているときにタスクマネジャーのCPU、メモリ、ディスク、GPUの内100%に張り付いている項目がアップグレードすべきパーツになります。でもその前にキャッシュなどの負荷軽減対策を検討すると良いです
Adobe After EffecsやDaVinci Resolve fusionを使うと、推奨環境以上のスペックが必要になる場合があります。
SurfacePro6でDaVinci Resolveを使える?

SurfacePro6を持っています。簡単な編集やFusionを作るぐらいならできないことはありません。というか使っていました。
しかし、DaVinci Resolve Fusionなどを使うようになり、本格的に映像編集する場合は、きついと感じるようになりました。新しいPCを用意した方が無難です。Photoshopなどお絵描きソフトなら何とかなりますが…。もともとAdobe CS6と秀丸の執筆目的でサブPCとして買いました。映像編集は使えたらラッキーぐらいですかね。
海外のフォーラムをみてもクラッシュの情報があがっていておすすめされていないようです。
The surface pro 6 is basically a high end tablet. It is pretty underpowered for Resolve. At a minimum you should have a laptop with 16 GB RAM, 32 GB or more recommended. According to your posts it looks like your Surface Pro only has 8 GB RAM.You also only have Intel integrated graphics in the surface pro, you would really want a discrete card like a GTX 1060 6 GB or better.
https://forum.blackmagicdesign.com/viewtopic.php?f=21&t=87268
SurfaceのLaptopなどではいけるかもしれませんが、個人的にはMacbook ProのMaxチップがのっているものをおすすめします。Windowsならゲーミング系の高スペックPCでしょうか。
After EffectsとDaVinci Resolve Fusionを多用するならメモリ32GBは必須だと感じます。詳しくはこちらの記事です。
DaVinci Resolve18の初期設定
自動セーブ
DaVinci Resolve > 環境設定 > ユーザー > プロジェクトの保存&ロード
ライブ保存
メディアストレージの追加・変更・削除と自動バックアップ
ソフトウェア全体の設定のためプロジェクトごとに変えるものではありません。
キャッシュの設定
Davinci Resolve > 環境設定 > [システム]のタブ > メディアのストレージ
ここから追加・変更・削除ができます。
バックアップの設定
Davinci Resolve > 環境設定 > [ユーザー]のタブ > プロジェクトの保存&ロード > [プロジェクトバックアップ]にチェック
プロジェクトのバックアップが可能です。
ブラウザから他のアドレスに指定しようとしてもうまくいきません。。
プロジェクトバックアップのurlはメディアストレージに紐づいています。メディアストレージを追加したのち、バックアップのurlを変更する形です。
システムとユーザーとタブが分かれているため、紛らわしいのですけど。。
ダヴィンチリゾルブの解像度やFPS、レンダーキャッシュの設定
毎回、やる必要があってわすれやすいです。ただし、デフォルト設定もできます。


画面右下の[歯車アイコン]
- 解像度は作るものによってわけます。テンプレートやYoutubeは1920*1080。電子書籍の動画はもう少し軽くしたいため1280*720。
- FPSは30。作品なら60fpsぐらいに高くたいですね。スローモーション映像ならfpsは大事です。
- レンダーキャッシュは、WindowsなのでDNxHR HQXにしました。重い場合はDNxHR SQ。
- プロキシメディアのフォーマットを変更すると、最適メディアのフォーマット、レンダーキャッシュのフォーマットも変わります。
レンダーキャッシュの説明はこちらがわかりやすいですね。自動的にキャッシュが削除されないっぽい。。
プロジェクトの設定は毎回行う必要がありますが、デフォルトプリセットに登録できます。
画面右上の[…] > Set Current Setting as Default Preset
ただし、プロジェクトライブラリが違うとやりなおす必要がありそうです(?)
初期設定が01:00:00:00なのはなぜ?0に修正
おそらくテレビ関連のお仕事をやっていたり映像系の学生だったりした方は、ご存じでしょうが、テープ時代は映像の前に、映像信号、音声信号を管理するためのカラーバーを入れていましたからね。その慣習というか名残です。
ただ、YouTubeなどデジタルで使う場合は、0にして問題なさそうなので0にしておきます。
DaVinci Resolve > 環境設定 > ユーザー > 編集> 開始タイムコード
タイムラインフレームレートが変更できない
新規タイムラインを作成した後だと、タイムラインフレームレートは変更できませんね。タイムラインを消すと設定できます。
しかし、すでに作りこんだしまった場合、消すわけにはいきません。
ダヴィンチリゾルブでタイムラインのフレームレートを後から変更する
fusionを作っていたら120秒しかありませんでした。。
5秒で120はおかしい、150です。そうです、24フレームになっていたのです。
後からタイムラインのフレームレートは変更できません。
新規タイムラインを作成してコピペで移植しました。
ファイル > 新規タイムライン > [プロジェクト設定を使用]のチェックを外す > [フォーマット]のタブ > タイムラインのフレームレートを変える
あとは全選択してコピペで移植です。移植後、fusionを確認したら単純に後ろの尺が足されていました。よかったです。移植後、古いタイムラインは右クリックから削除しました。
古いタイムラインを消すと、画面右下の歯車のアイコンにある環境設定、こちらのフレームレートも修正できるようです。
DaVinci Resolve18でレンダリングが止まる
ダヴィンチリゾルブで時々起こるレンダリングが止まる際の解決方法です。
- ダヴィンチリゾルブを再起動したらレンダリングがいけるようになったことはあります。
- ファイル > 環境設定 > [処理出来ないフレーム/クリップがある場合にレンダリング停止]のチェックを外す(ただ、この方法は問題のフレームがあるということなので作り手としてはもやもやする解決方法ですよね)
参考になれば幸いです。
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