レンタルサーバー・VPS・バックエンド

All-in-One WP Migrationの容量/トラブル回避とDuplicatorのエラー

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さくらインターネットからネットオウル系のファイアバード(現スターサーバー)にDuplicatorを利用して引っ越ししようとしましたが、 小一時間弱で見切りをつけてAll-in-One WP Migrationを利用したという流れの記事です。その後、何年か経ちこの記事は加筆しましたが、All-in-One WP Migrationを使っています。

Duplicatorのエラー解決および、All-in-One WP Migrationの使い方(容量やトラブル回避)を解説しています。

移転の際は必ずhostsの設定がおすすめです。

Duplicatorのトラブルやエラー

Duplicatorのファイルダウンロード時のエラー

Duplicatorをインストールしてファイルをダウンロードします。細かい使い方を説明してくれているサイトはたくさんあるため割愛しエラーの解決方法だけ書きます。警告等はでませんでしたが、さくらインターネットの場合、internal server errorの500エラーがでます。

この問題の解決方法は簡単で、プラグインの設定で.htaccessの設定ファイルを非表示にします。

setting > Storage > Disable .htaccess File In Storage Directory Disable if issues occur when downloading installer/archive files.

このチェックボックスを変更すると、ダウンロードができるようになり無事終了。ここは設定で回避できるため、大した問題ではありませんでした。

Duplicatorの使い方、インストール時の流れとそのエラー

次は移行先の作業です。次ような手順で進めますが、エラーの連続に。ぐぐったところ、引っ越し先をファイアバードやミニバードにしている人が多かったです。エックスサーバーの場合は楽々引っ越せるみたいですね。

  1. 移行先はドメインを設定します。ドメインを設定するとフォルダが生成されてアップロードする環境ができるため、先ほどダウンロードしたファイルをアップロードします。
  2. データベースを作成します。
  3. アップロードしたpublic_html/installer.phpにアクセス。
  4. 作成したデータベースの情報をいれてTest Cnnection
  5. I have read all warnings & noticesをチェック
  6. Run Deployment

ここまでは問題ありませんでしたが、エラーがでました。

Fatal error: Call to undefined function json_decode() in /home/サーバーのID名/サイト名/public_html/installer.php on line 121

Phpのバージョン切り替えで解決。

Duplicatorのインストール時エラー2

The database “データベース名” has “テーブルの数” tables. The Duplicator only works with an EMPTY database. Enable the action “Connect and Remove All Data” radio button to remove all tables and or create a new database. Some hosting providers do not allow table removal from scripts. In this case you will need to login to your hosting providers control panel and remove the tables manually. Please contact your hosting provider for further details. Always backup all your data before proceeding!

この時点でWordpressのゴミデータができてしまったため、管理画面でデータベースを削除して、同じものを再度作りましょう。 そして、Test Cnnectionで解決します。ひとつひとつのエラーを取るのは簡単なのですが、細かいことでどんどん時間がかかってくるような気がしました。

Duplicatorのインストール時エラー3

Please try again an issue has occurred. server code: 200 status: OK response: INSTALL ERROR! A wp-config.php already exists in this location. This error prevents users from accidentally overwriting the wrong directories contents. You have two options:Empty this root directory except for the package and installer and try again. Delete just the wp-config.php file and try again. This will over-write all other files in the directory.

Try Again

wp.congingの削除。しかし、切り替えたはずのPhpのバージョンが巻き戻り、再度同じエラーでインストール失敗。いろいろ面倒だなあっと。

DuplicatorとAll-in-One WP Migrationはどっちが時間節約!?

結論としては、Duplicatorはどうやらごり押しでインストールはできるようなのですが、 そもそも時間節約のためにプラグインを使っているのに時間がかかったらしょうがないです。手動の方が早いかもと…。

また、他のサイトも移転する予定だったため、エラーがたくさんでるDuplicatorこのフローをまたやりたくないな、と思いました。

個人的にはこの時点で別に2つ候補のプラグインがあっため、退散しました。 他のプラグインは1つもエラーがでず、Duplicatorより楽々引っ越しできたため、この撤退は正解でしたね。

All-in-One WP Migrationを使いました。サーバー情報すら自動なので楽々でしたね。 Duplicatorをどうしても利用したい場合はこの先は他のサイトをご参照ください。

Duplicatorをやめた理由まとめ

  • Duplicatorはサーバーによりエラーがでる。
  • うちはエックスサーバーも借りていますが、ネットオウル系のサーバーを3つ借りているため、今後の引っ越しで障害になる可能性があり、このプラグインで移転のフローを作るべきではない。
  • All-in-One WP Migrationの方が入力作業が自動のため早い。トラブル情報が極めて少ない
  • All-in-One WP Migrationは500mb以上は有料になりますが、Duplicatorの時間的コストの方がはるかに高い。
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トラブル回避!All-in-One WP Migrationの使い方

All-in-One WP Migrationはデータベース、プラグインの有効・無効、テーマの有効・無効、記事など状態を保ったまま引っ越しできます。

バックアップファイルは PHP7 ですが、インポート先のサイトは PHP8 です。このため、インポートに失敗する可能性があります。

バックアップファイルは PHP7 ですが、インポート先のサイトは PHP8 です。このため、インポートに失敗する可能性があります。

いきなりエラーから解説ですが、引っ越し先と引っ越し元のPHPのバージョンは揃えておく必要があります。そうしないとせっかくエクスポートしてもインポートする際に上記のエラーがでます。

All-in-One WP Migrationのエクスポート

  1. All-in-One WP Migration > エクスポート
  2. 高度なオプションのチェックを入れる
  3. エクスポート先 > ファイル(ほかはバックアップに便利ですが、有料のようです)

All-in-One WP Migrationの高度なオプション(削減テスト)

高度なオプションは次の項目があります。

  • スパムコメントをエクスポートしない
  • 投稿リビジョンをエクスポートしない
  • メディアライブラリをエクスポートしない (ファイル)
  • テーマをエクスポートしない (ファイル)
  • 必須プラグインをエクスポートしない (ファイル)
  • プラグインをエクスポートしない (ファイル)
  • データベースをエクスポートしない (SQL)
  • メールアドレスのドメインを置換しない (SQL)

高度なオプションはスパムコメントは書き出す必要ないんじゃないでしょうか。チェックを入れます。リビジョンは最後の更新が知らぬまに保存されている場合がありそうなので一応、残しました。しかし、このリビジョンが大きいことが後ほど発覚します。

メディアライブラリは最初はチェックを入れませんでした。しかし、1GBあったためチェックを入れて再度、書き出しました。150MB減りました。

メディアライブラリの件はwp-content/uploadsをすべてダウンロードして移転先にアップロードすればOKです。

今度はリビジョンを外しました。300MB減りました。やはりリビジョンのごみはすごいなと考えなおして移行しないことにしました。

またエスクポート前に使用していないプラグインとテーマは削るのも手です。設定は引き継いでほしいので、単純にアンインストールするということです。ダッシュボードのヘルスチェックで消しちゃダメのデフォルトテーマも確認できます。気持ち容量が減ります。個人的に20MBでしたが、不要なプラグインが削除できてよかったです。引っ越し時の掃除も兼ねています。

BackWPup、UpdraftPlusを一度でも使ったことがある人は注意

運営歴が長くBackWPup、UpdraftPlusを一度でも使ったことがある人は注意が必要です。FTP上にバックアップがあると容量が一気に膨れ上がってしまうからです。All-in-One WP Migrationでエクスポートする際、数年単位だと小さいなサイトでも2GBなどのデータを叩き出すこともあります。

その場合はFTP上のデータを掃除すると一気に容量が減ります。1/5ぐらいになることもあります。そのあとエクスポートしなおしましょう。

個人的にBackWPupは使っていないためよくわかりませんが、UpdraftPlusのデータの消し方はこちら!

参考になりそうなサイト

バックアップファイルが保存されているフォルダを探します。各プラグインの保存フォルダは下記になります。

https://ichikawa-webdesign.com/archives/4281

All-in-One WP Migrationの容量

ファイルサイズは以前512MBでしたが、レンタルサーバーのphp.iniの設定になったようです。ほとんどのレンタルサーバーは1Gまでいけることは確認しました。設定の変え方はこちらの記事です。

レンタルサーバー側の設定を変えるとこの問題を吸収できるようになったため素晴らしいアップデートです。

しかし、それでもインポートできないケースもあるようです。上記の記事にあるようにmemory_limitの最大値が少し複雑だからです。容量の多い場合の逃げの手としてはメディアライブラリをわけることです。

All-in-One WP Migrationがインポートできない

hostsのipアドレスを切り替えて自分だけの環境を作ります。

WordPressを簡単インストール。その後、移転先にもAll-in-One WP Migrationをインストールしてインポート作業を行います。

容量の問題は何をチョイスするか考える必要があります。

  • 容量の問題(メディアライブラリをわける、PHP.iniを変える、有料プランを使う)
  • PHPのバージョンは移転先のものにあわせておかないとエラーがでる場合もあるようです。

実際のインポート体験談をかきます。

今回、1Gギリギリでした。1001ぐらいありました。

スターサーバーの設定が1Gだったためギリギリ通りました。1G=1024Mだからです。本当にギリギリです。インポートできないことはありませんでした。上記に書いたように事前に想定されるトラブルは
潰した点がよかったですね。

一発で終わりました。プラグインをインストールしてインポートします。

インポートの手順
  • Step1
    インポートする

    インポート処理により、データベース、メディア、プラグイン、テーマを含むサイトのデータが上書きされます。次の手順に進む前に、必ずデータのバックアップを作成してください。

  • Step2
    インポート後

    サイトをインポートしました。
    » パーマリンク構造を保存する (新しいウィンドウで開く)。
    » オプションとして、プラグインをレビューする (新しいウィンドウで開く)。

    [ パーマリンク構造を保存する ]を選びましょう。

    前のサイトでpodtnameなどパーマリンクを指定していますが、この状態を反映させる設定のようです。ただのidになったら大変ですからこの設定は必須でしょう。

  • Step3
    データベースの更新が必要です

    WordPress が更新されました。ご利用いただく前に、データベースを最新バージョンに更新する必要があります。

    もちろん更新しましょう(この更新がでなかった場合もあります。。が特に問題ありませんでした。)

  • Step4
    データベースの更新処理には少し時間がかかるかもしれません。しばらくお待ちください。

  • Step5
    WordPress のデータベースの更新に成功しました !

    「次へ」でログインします。

    WordPressのユーザー名とパスワードは移行前のものです。MySQLは移行先で作ったものに置換されるようです。

引っ越しの瞬間起きた小さなトラブルも書いておきます。

object from empty value in /home/xxx/ebookbrain.net/public_html/wp-content/themes/cocoon-master/lib/theme-update-checker.php on line 182

テーマcocconのupdate-checkerのエラーのようです。その後、特に何もなかったので気にしないことにしました。hostsを書き換えた弊害でしょうか。hostsは元に戻すのでいいのかなと。

念の為cocoonも最新バージョンにして引っ越すといいかもです。

httpsの画像は表示されていましたが、httpの画像のアドレスが表示されませんでした。ネームサーバー切り替え後、どのみちssl化するため気にしないでOKです。ネームサーバーを切り替え後、問題なく表示されました。ただ、httpのアドレスが残っていたのは抜けなので修正しました。

Googleアドセンスは一時的に表示されなくなるようです。ネームサーバー切り替えてhostsの設定を解除されば表示されます。

All-in-One WP Migrationのチェック項目

本当に移植できたかチェックします。hosts設定している場合、2台のPCを利用するとあっという間に終わります。

最初にチェックすべきはトップページや投稿数が問題ないかですかね。

また、高度なエスクポートの項目がチェックにそのまま使えますかね。

スパムコメントをエクスポートしない
投稿リビジョンをエクスポートしない
メディアライブラリをエクスポートしない (ファイル)
テーマをエクスポートしない (ファイル)
必須プラグインをエクスポートしない (ファイル)
プラグインをエクスポートしない (ファイル)
データベースをエクスポートしない (SQL)
メールアドレスのドメインを置換しない (SQL)

スパムコメントがない、投稿リビジョンがクリアされている(移植しない場合)、メディアライブラリが一致、テーマやプラグインが一緒(バージョンが違うWordPressの場合、デフォルトテーマが追加されることがあります。プラグインもデフォルトプラグインが追加されて1つ増えている場合があります)。

インポート後、ぱっと見の違いはなくなりますが、移行前のサイトはプラグインのバックアップがあります。移行後のサイトにはありません。

ネームサーバーの切り替えとSSL化

あと、SSL化はサーバーの問題のためもちろん移植はされません。サーバーで設定してください。ネームサーバーを切り替えたのち、スターサーバーはすぐに設定できました。

ネームサーバーを切り替える前にSSLの作業はできません。

ネームサーバーを切り替えは所用時間24時間〜72時間待つと聞きましたが、実際は6時間ぐらいで切り替わっている場合もあります。少し早くチェックしてもよいでしょう。

SSL化の詳細記事はこちらです。

All-in-One WP Migrationの有料プラン

いろいろなプランがあるようです。Unlimited Extensionは$69(2018年は$59でした)、Dropbox、Googleクラウドは$99です。

  • $69/once(Personal)
  • $69/once + $29/month(Business)
  • $99/once(Personal)
  • $99/once + $29/month(Business)

複数サイトOKのようです。

アップロード制限を削除する

無制限数のウェブサイトで使用可

https://servmask.com/products/unlimited-extension

Dropboxなどにするか、Unlimited Extensionにするか迷った場合はどうしましょう。将来的にDropboxのストレージサービスを乗り換える可能性があるか考えるといいかもしれません。

wp-content/ai1wm-backupsの容量に最大限注意

引っ越し後、そのサーバーを解約するなら何の問題ありません。

しかし、普通、ふと考えますよね。

バックアップデータを生成したんだけどダウンロードする前のファイルは自動で消されたのだろうか?しかし、バックアップ類はどちらかというとその仕様の性質上残る可能性があります。

調べてみるとありました。wp-content/ai1wm-backupsに1gb以上のバックアップファイルがあります。大事なバックアップデータとも言えるけど、使うことがなければ巨大なゴミファイルとも言えます。

1つなら問題ありませんが自動バックアップは溜まり続けると何十GBになります。契約のサーバープランによってはサーバー会社から上位プランにしてください、と警告がくるらしいです。ご注意ください。

FTPソフトを使わなくても

All-in-One WP Migration > バックアップ > ×

で簡単に削除できます。

サーバー移転を調べる

本当にサーバーが移転できているのか念の為に調べます。

調子が悪いときはこんなサイトもあります。

他にもSEOチェキ!などもありますが、こちらはすぐに情報が書き換わりません。。ほかに速度チェックや不具合がないのか検証も必要です。

DNSの編集

移転元がfirebridの場合、DNSにゴミファイルが残っていたため削除しました。この作業は必須ではありません。詳しい人のみで。

firebird.netowl.jp 

参考文献

この手の作業は公式のものか、エンジニアの動画や記事を読むことをおすすめします。
(ほかは必ずしもそうではないですが、結構足りなかったり間違っていたりがあるので。。)

こちらプログラマさんで大変わかりやすいです。Udemyの講座を出されている方ですね。
以前、PHPや「WordPress開発マスター講座」講座を買ったことあります。

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All-in-One WP MigrationとUpdraftPlusは相性がよい!?

バックアッププラグインとしては、All-in-One WP Migrationを使わず、UpdraftPlusを使っています。引っ越し後も何もせずこのバックアッププラグインは動いていましたね。

素晴らしいです。

参考になれば幸いです。

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